薬物依存症とは

薬物依存症とは、脳に作用する働きのある薬物に対して依存する精神疾患のことです。
薬物には、麻薬や覚せい剤だけではなく、お酒に含まれるアルコール、タバコのニコチンなども含まれます。
習慣性のある薬物は、精神的、身体的に依存を深め、やめようと思ってもやめられないというレベルを超して、常に体内に薬物がないといられない状態にまで依存してしまいます。
薬物を体に取り込んだとき、はじめは少量で気分が高揚したり、落ち着くなどの精神的効果が得られます。
依存症となる原因として、この精神的効果を得るために繰り返し薬物を取ると、以前と同じ量では効かなくなるという薬物の耐性があげられます。
薬物依存症の身体的原因である耐性は、一定期間、薬物を取らなければ改善できますが、精神的な依存を改善することが難しいと言われています。
入院などで薬物を絶っても、退院後少しでも取ってしまうと、あっという間に元に戻ってしまうというから、恐ろしいものですね。

薬物依存症のいろいろ

薬物依存症には、アルコール、ニコチン、麻薬、覚せい剤などがあります。
どの薬物も、摂取すると脳に作用して気分や体調が変化します。
アルコールへの依存は、お酒の飲みすぎにより、仕事のミスや遅刻が多くなったり、家事などやるべきことが手につかない、対人関係の悪化などが起こります。
タバコは、ニコチンという薬物が含まれていて、抹消の血管を収縮させ、その結果、血圧が上がって気分が高揚します。
ニコチンの摂取を続けると、血流が悪くなって、吐き気、頭痛、不眠、苛立ちが起こり、さらにニコチンを摂取して改善しようとする薬物への依存が強くなります。
タバコをやめようとする人は、長い間、毛細血管が収縮していたため、体中に激しいかゆみが出ることもあるようです。
麻薬や覚せい剤というと、ヤバい人から買って、幻覚を見ながら廃人になるまで飲むようなイメージがあるかもしれません。
実は最近は、繁華街でダイエット薬や試験の成績がよくなる薬と声をかけられたり、主婦の間でダイエット、体調がよくなるとひそかに流通していたりと、意外と身近に存在しています。
体調や気分の悪さは、健康的な生活で改善できれば、お金も人生も豊かになるかもしれません。

離脱症状と耐性

離脱症状とは、摂取した薬物が身体から分解や排出され体内から減ってきた際に起こるイライラをはじめとした不快な症状です。このような離脱症状を回避するために、再び薬物を摂取することを繰り返し薬物に依存することとなります。またアルコールのように、手の振るえなどの身体に禁断症状が出る場合もあります。
依存性薬物の中には、連用することによってその薬物が効きにくくなるものがありますが、これを薬物に対する耐性の形成と呼びます。薬物が効きにくくなるたびに使用量が増えていくことが多く、最初は少量であったものが最後には致死量に近い量を摂取するようになることすらあります。耐性が形成されやすい薬物として、アンフェタミン類、モルヒネ類(オピオイド類)、アルコールなどが挙げられます。
依存性のある治療薬の濫用が問題として取り上げられることもあります。例えば、覚醒作用のある薬物で、眠気を発作的に引き起こすナルコレプシーや、アメリカで注意欠陥・多動性障害(ADHD)に処方されるメチルフェニデート(リタリン)やアンフェタミンです。(アンフェタミンは、日本では覚せい剤取締法で覚醒剤に指定され規制されている。)日本では、2007年ごろ「リタリン依存」が社会問題化し、厳しく管理されるようになりました。

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